2021年2月12日5 分

新型コロナウィルスの流行とメンタルケア その2

最終更新: 2021年7月15日

前回は「コロナ化で起きている心の問題」について触れました。

ご自身の状態をチェックでするリストもありますので

まだご覧になっていない方は是非、ご自身のメンタルヘルスケアに

お役立ていただければと思います。

https://www.aroma-suzuran.com/post/covid-19mentalhealth1

そして今回は

日々の生活で気を付けたいこと
 

について取り上げます。

この状況を乗り切るために

どんなことに気を付けて過ごせばよいのでしょうか。

言われてみれば当たり前だったり

どこかで聞いたお話かもしれません。

けれども実際出来ている人・意識している方は

とても少ないのではないでしょうか?

もう一度確認と再認識を促すためにも

以下にまとめましたので、是非ご参考になさってください。

■太陽の下で体を動かそう

多くの方々にとって考えにくいことと思います。

リモートワークが増え、日光を浴びる機会が減り運動不足になりがちな上

特に第3波の只中にある今、冬場は日照時間が減ることで、

通常でも冬季うつと呼ばれるこころの不調が心配される時期でもあり

今うつ症状を引き起こしやすい要因が、複合的に重なり合い

例年に比べて特に注意が必要な時です。

お天気のよい日には、お昼休みや終業後に時間を作って、

ウォーキングなどを積極的に行ってください。

買い物がてらちょっと遠くまで足を運ぶのはお勧めです。

30分の有酸素運動で、ストレスホルモンであるコルチゾールは

正常レベルまで低下します。

特に、朝のウォーキングは、

日照によって体内時計のスイッチを入れ生活リズムを整える効果や、

セロトニンという物質を脳内に分泌し、

精神的な安定をもたらしてくれる効果もあります。

適度な日常生活に上手く運動を取り入れることで、

免疫力アップも図っていきましょう。

    

■人とつながろう

「何気ない会話をする機会がなくなったのが辛い」

とのご相談を受ける機会も増えています。

何か用事がある時には、今まで通り連絡を取ることができるものの、

わざわざ連絡するまでもないような些細な出来事を

話しにくくなっているというのです。

直接顔を合わせる機会があれば、

ちょっとした情報や気持ちの共有が気軽にできます。

実はこういった些細な感情の共有が、

こころの健康維持にはとても役立っているのです。

特に一人暮らしの方など、

物理的に人との接触がしにくい環境にいる方は、

オンラインやSNSのコミュニティなども活用して、

積極的に人と関わるようにしましょう。

ご自分で親しい人に声をかけて、そのような場を主催する、

というのもいいですね。

最近日本でも急激に普及した音声SNS「Clubhouse」はタイムラグも殆どなく

リアルタイムの会話を普段と変わらず楽しめるので

コロナ渦の今だからこそ、これだけ爆発的にヒットしているのかもしれませんね。

テンポの良いやり取りはとても心地が良いということを改めて実感できます。

どんな形のコミュニケーションであれ

家族や友人・知人など、親しい人と定期的に連絡を取り、

不安な気持ちを率直に分かち合うことは

孤立感を防ぐことに非常に役立ちます。

ある会社では、始業時にオンラインで従業員の方同士をつなぎ、

一緒にラジオ体操をされているそうです。

これは運動不足解消の取り組みでもあり、

かつ参加した社員の方達がざっくばらんに雑談ができる場所としても

大変役立っているとのことでした。

もしあなたの職場でコミュニケーションが取りにくい状況があれば、

ご自分の職場環境に合った新たなアイデアを提案してみるのもよいかもしれませんね。

■限られた環境でも楽しみを見つけよう

そんな楽しみが全くなくなってしまったことで、

心のバランスが取れなくなり、何事にもやる気を感じられなくなったり、イライラしやすくなった、ということはないでしょうか。

確かにできなくなってしまったこともたくさんありますが、

今できる範囲で楽しみを見つけていかなくては、

このような症状は改善されません。

発想を転換して、新しい楽しみを見つけるチャンスと捉えてみましょう。

中にはコロナ禍をきっかけにeスポーツにはまってしまったという方や、

一人カラオケデビューを果たし、

蜜を避けて歌唱を楽しんでいるという方もおられます。

あるいは、どこにも行けない時期だからこそ、

好きな資格の勉強をするなど、

コロナが収束した後の未来に向けて

前向きに自分磨きに励まれる方もいらっしゃいます。

ストレスの多い時期であるからこそ、

楽しいことをたくさん見つけて、

自分の気持ちを積極的に癒してあげたいものです。

■深呼吸をしよう!

一日に一回、ゆっくり深呼吸をしましょう。

ゆっくり呼吸をすることは

体をリラックスさせるように脳に信号が送られるので

ストレスを軽減するための最善の方法の一つです。

また、ストレスを感じた体は、

知らない間に力が入ってしまうので、呼吸が浅くなりがちです。

そのような軽い酸素不足の状態が長く続くと、

自律神経のバランスが乱れて、体にもさまざまな不調を感じやすくなります。

一日数分で構いません。

椅子やソファに座って、軽く目を閉じます。

息を吐くタイミングで、全部吐き切ったら、

鼻から息を吸い、胸にたくさん新鮮な酸素を取り込みます。

そして、ゆっくりと少しずつ口から息を吐いていきます。

吐く時にできるだけ長く息を吐くと、

よりリラックス効果が得られます。

気持ちが良いと感じるペースで続け、

なんとなく落ち着いたなと感じられるまで続けましょう。

寝る前のリラックスタイムでも良いですし、

会議やプレゼンで緊張した後など仕事の合間に取り入れてみることで、

体内のバランスを整え、体調を維持することにとても効果を発揮してくれます。

ぜひ1日に1回、ゆっくりと深呼吸をして、

自分のこころを感じる時間を作ってみてください。

アロマセラピストからのプチ情報

人をおしゃべりにさせてくれる香りとして

心を明るく元気にしてくれる「オレンジスイート」などの柑橘系精油や、

南国の雰囲気が漂う濃厚な花の香り「イランイラン」

閉じ込めてしまった感情を開放してくれる「ブラックスプルース」などは

如何でしょうか?

ネット上の会話であっても、リアルで会う時でも

人前で緊張してしまう人や、場の空気を和ませて

みんなにたくさんお喋りをして欲しい時など

香りを活用すると全然雰囲気が違ってきますよ!

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