新型コロナウィルスの流行とメンタルケア その1


新型コロナウィルス流行の‘第三波’が到来し

‘コロナ疲れ’と呼ばれるような事態の長期化による

心身への負荷がじわじわ蓄積されていることに

懸念が出てきています。

これまで以上に丁寧にセルフケアすることが大切な時期ですが

そんな気力もなくなってしまった

という徒労感に襲われかねない段階でもあります。

そんな折にこの記事を読んで頂き

あらためてご自身の健康と生活を見直すきっかけに

していただけましたら幸いです。

■コロナ禍で起きているこころの問題

リモートワークやオンラインミーティングなどの導入で、

  • 通勤の負担がなくなった

  • 家事と両立しやすくなった

  • 遠方の知人といつでも繋がれて便利

など多くのメリットを感じたことには間違いありません。

しかしながら仕事以外の場面でも、

人との接触や戸外での活動が制限されるにつれ

あらためて会社で雑談をすることの大切さや

通勤が気分転換や運動不足解消に一役買っていたことに

気づくようになりました。

当たり前にあったものを喪失したことによる影響を

じわじわと現れる心身の不調を通して実感される方が

増えている時期と言えます。

「辛い」「苦しい」という感覚も、

慢性化してくると当たり前になってしまい、

周囲の助けが必要かどうかの判別が自分では難しくなってしまいます。

そして知らぬ間に無力感や倦怠感を引き起こし、

自分の不調に手当をする気力すら失くしてしまうのです。

こころの病の発見が遅れる背景に、

こういった経過があることは決して珍しくありません。

不安な状況の中で、自分のこころの状態に目を向けるのは

少し勇気の要ることかもしれませんが、

適切な対処ができるよう、あらためて以下のような症状がないか

ご自分でチェックをしてみてください。


■あなたの状態をチェックしてみましょう。

  • よく眠れない・寝つきが悪い・途中で目が覚める・眠りが浅い・早朝に目覚める 入眠や再入眠に1時間以上を要し、眠気のために日中の活動に影響がある場合など

  • 食欲がない・空腹を感じない・食欲がないといった理由で食事の量が減り、体重が減った

  • 意欲が湧かない いつもなら楽しめていることが楽しめなくなっている、何に対しても興味や関心を持てなくなっているといった場合など

  • 暗く落ち込んだ気持ちになる 将来を悲観したり、自分を責めてしまい、孤独感や絶望感から抜け出せなくっている場合など

  • 不安になりやすい 漠然とした不安や、特定の場面に対する恐怖感があり、いつもならできていた行動ができなくなっている場合など

  • 疲れを感じやすい 強い疲労感のため朝布団からなかなか起き上がれなかったり、仕事や約束に遅刻してしまうなど日常生活に支障が出ている

  • いらいらしやすい 怒りっぽくなり、人とのトラブルが増えている、あるいはやり場のない怒りが自分に向いてしまい、涙したり、物に当たる、自分を傷つけるようなことをしてしまう場合

こういった世情ですので、ある程度気分が晴れないというのは仕方のないことですが、チェック項目のいずれかが2週間以上続いている場合は、医療的な手当が必要である可能性があります。少しでもお心当たりのある方は、どうぞこの機会にご相談なさってみてください。