ハーブなど植物の薬理作用を
私たちはさまざまなかたちで利用しています。
そのひとつは精油。
アロマセラピーで使用する精油は、
植物の芳香成分を抽出したものです。
脂溶性で水に溶けにくく、分子量が小さいため
皮膚や呼吸器から直接体内に吸収されて
血流にのって全身に運ばれます。
その働きを利用したものが、芳香療法や
アロマボディトリートメントです。
そしてもうひとつ、身近な活用方法がハーブティー。
フレッシュハーブやドライハーブの水溶性の成分を
熱湯で抽出したものです。
精油は基本的に内服はできませんが、
ハーブティーは飲んで味わうことができます。
それでは、おすすめのハーブティーをいくつかご紹介しましょう。
*ジャーマンカモミール*
消化器系の不調、主にストレス性の胃痛を和らげる作用や
胃腸に溜まったガスを排出し腹部の張りや痛みを軽減する作用があります。
鎮静作用にも優れているので、
就寝前のハーブティーとしてもおすすめです。
*ペパーミント*
ペパーミントにも消化器系の不調を和らげる作用がありますが
どちらかというと、胸やけや消化を助けてくれる働きがあります。
ですので食後のハーブティーにぴったり。
すっきりとした香りには疲労回復作用もあり、
気持ちのリフレッシュ効果も高いハーブティーです。
*レモングラス*
トムヤムクンなど、東南アジアの料理に使われることの多いハーブ。
食欲を助け、消化促進効果があります。
爽やかな香りで、熱を払う作用もあるため
夏にはぴったりのハーブティーです。
*レモンバーム*
シソ科の植物ですが、ほのかにレモンに似た蜂蜜のような甘い香りがします。
鎮静作用が高く、気持ちを落ち着かせ緊張感を緩和します。
とても飲みやすい味なので、ちょっとハーブティーは苦手…といった方にも
おすすめしやすいハーブティーです。
そんなハーブティーですが、
一般的には温かいものというイメージが強いのではないでしょうか。
実は、夏の暑い季節には冷たくしても大変美味しくいただけるのです。
まずは熱湯でしっかり成分を抽出したあと
氷をいれて冷やして飲んでみてください。
また違った味わいがありますよ。
Comments