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新型コロナウィルスの流行とメンタルケア その3



前回はコロナ化で起きている心の問題への対処方法として

「日々の生活で気を付けたいこと」について触れました。

まだご覧になっていない方は是非、日々の生活で当たり前だったことの

再確認のためにもご覧いただいて

ご自身のメンタルヘルスケアにお役立ていただければと思います。

そして今回は

不安な時に有効なストレスケア

~あるがままを受け入れる心~

について取り上げます。

コロナ禍においては、予測やコントロールが極めて困難な状況の中で、

為す術なく不安や恐怖感に振り回され続けている

という感覚がもたらす徒労感や無力感といったものが特徴的であるといえます。

不安は、元々私たちが危険から身を守るための防衛として生じますが

これが強すぎると、

自身の健康をむしばんでしまうという皮肉な結果が生じてしまいます。

そんな中で、健やかなこころを保つために必要なのは

従来から言われているような、

正しく恐れること、つまり情報の的確な取捨選択ということに加え

コントロールできることとできないことを見極め

今できることに最善を尽くすという心の在り方ではないでしょうか。

日本では

森田療法という心理療法で

『あるがまま』を受け入れるトレーニングが注目を浴びたり

マインドフルネスと呼ばれる瞑想を用いたセルフケアの有効性が

専門家によって推奨されています。

いずれも、

「こうなったらどうしよう」という

まだ起きていない将来への悪い思考にフォーカスをするのではなく、

今の体験に焦点を当て、

起きている現実を「あるがまま」に

価値判断することなく受け止める

そういった態度を身につけるための実践です。

これは言うは易しで、実践となるとなかなか難しいと思われるかもしれません。

ですが、だからといって何もしないよりは

少しでも何かをやってみることにやはり意味はあるでしょう。

YouTubeなどの動画がたくさんアップされています。

ご自分に合ったものを見つけることもまた楽しみながら、

まずはできることから試してみてはいかがでしょうか。

実践のコツはやはり、価値判断から離れただ続けることです。

瞑想をやってみたものの

「上手くできない」「忙しくてできない」「効果がない」など、

否定的な判断がつい出てきてしまうと思いますが、

そういった‘できない自分’も、‘効果のない状態’も、

あるがままとしてすべての体験を肯定し、

今やるべきことをただ実行すること、

これこそがストレスに強くなるために体得したい境地なのです。

厚生労働省『こころの耳』

東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野『いまここケア』https://imacococare.net/

アロマセラピストからのプチ情報

瞑想の際にお部屋に香らせる精油を選ぶ時は

まずご自身がお好きな香りで、

気持ちを落ち着けてくれることが大前提となります。

そして神経系・呼吸器系に働きかける精油であれば

深い呼吸へと導びかれ、

自分の奥深くへと意識を集中させてくれることでしょう。

更に浄化作用や鎮静作用の高い精油もおすすめです。

フランキンセンス/サンダルウッド/ジュニパー/マートル/ローズウッド/ラベンダー/パチュリ

など、単品あるいはブレンドにお使いになってみては如何でしょうか。


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